山口県の山陽小野田市文化会館から実施報告が届きました。
主催:山陽小野田市文化会館
開催日:平成26年9月28日(日)
上映作品:
プログラムF―野火 1回、おはん 1回、東京オリンピック 1回
今回は『F』プログラムの市川昆作品3本『野火』『おはん』『東京オリンピック』の上映を行いました。1日の上映会のため『おとうと』は割愛させて頂きました。
今回は、日本を代表する市川監督の作品の中で全く異なるジャンルの3作品でした。監督の正義感・冷徹な視線・鋭い感性・暖かいヒューマニズムが溢れる、原作の文芸書を凌ぐ感動的な映画でした。
殊に『東京オリンピック』はスポーツの世界、本来であれば、各競技の記録が中心となるべきものですが、市川作品はドキュメンタリーとは云え、始めからシナリオを作成し、561名のスタッフを動員、全長70時間に亘るフイルムを撮影し、その中から厳選、編集された作品だと聞き驚きました。
劇場公開当時、述べ観客動員1,800万人、興行収入23億円と、当時では市場空前の好成績を収めたようですが、『記録か芸術映画』かの論戦が巻き起こり大変な話題になったとの事です。しかし監督は最後まで自説を曲げなかった様です。
2020年、第2回『東京オリンピック』が開催されますので、今回此の映画を見て頂く事が大変有益であると考えて上映いたしました。
お客様の『アンケート』でも好評で、『いつも素晴らしい映画を有難う。地方ではこんな映画はとても見る機会が無い』と感謝の声が多く、支えられています。
しかし今回も来場者延べ人員130名程度に止まり、大変寂しい思いをしています。往年の映画フアンには絶大な人気がありますが、映画離れした、次世代の層にはなかなか広がらず苦労しています。
今回、協賛広告を募集するなどの工夫をしましたが、今後も地道に努力を続けて参る所存ですので、宜しくお願い申し上げます。