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秋田県 由利本荘市文化交流館カダーレ

秋田県の由利本荘市文化交流館カダーレから実施報告が届きました。

秋田県 由利本荘市文化交流館カダーレ チラシ
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実施概要

主催:由利本荘市文化交流館カダーレ
開催日:平成26年7月15日(火)~ 平成26年7月16日(水)
上映作品:プログラムE―カルメン故郷に帰る 1回、二十四の瞳 1回、野菊の如き君なりき 1回、喜びも悲しみも幾年月 1回

担当者意見

 今年初めて実施させていただいた「優秀映画鑑賞推進事業」。かつて市には四館の映画館がありましたが、現在では皆無となりました。
 今回、地元の文化施設で映画を鑑賞する機会を設けることで当時の懐かしい雰囲気が甦るのではないかと、この事業に手をあげさせていただきました。
 事業タイトルについてはそんな地元映画館の復活の意味を込めて「第一回カダーレ昭和映画祭り」としました。

 初めての企画ということで、まず宣伝に工夫しました。チラシ、ポスター、広報誌、情報誌、新聞はもとより、地元ラジオ放送に担当が出演し事業を紹介、さらにはCATVにおいてニュースで取り上げてもらうなど、放送メディアを活用しました。
 また、鑑賞対象を絞り込み、漠然とした不特定多数の市民を対象とするのではなく、この映画に親しんだであろう市民を多少にした宣伝に心掛けました。特に地元福祉協議会に呼びかけ、事業として活用してもらえたなど効果が表れました。

 次に映画館ではできないサービスを行いました。通常は有料の和室を解放し、昼食会場としました、一時間弱ではありますが、持参したお弁当を食べ、映画や当時の話題を話しながら懐かしい気持ちになっていただこうという意図でしたが、知らない市民同士が話をするきっかけになったようで、思わぬ映画効果に驚いたところでした。

 当初、60年前の作品にどれほど来館していただけるだろうか、と心配していましたが、全四回上映し、一回平均120名、入場者合計でのべ480名の市民に鑑賞していただけました。また、四回共通券を購入する方も想像以上にいらっしゃり、懐かしい映画に対する隠れたファンがいるのだと認識することが出来ました。それは上映映画に対する熱い思いが綴られたアンケートにも表れていました。

 反省点としては、一点目に事業時期があげられます。7月中旬の平日ということで高齢者の方々には鑑賞しやすかったかもしれませんが、一般の方々には厳しい日程設定でした。次回は学生が夏休み中の週末に上映できればさらに昭和映画を楽しむ市民が音連れてくれるのではないかと思います。二点目としてPR不足です。期間が短かったということもありますが、高齢者にターゲットを絞ったため、公共機関での宣伝が中心となり、小中学校にチラシを配布できませんでした。配布していれば同居している祖父母にチラシを渡してもらえたのではないかと思いました。

 今回の結果から、昭和映画が地域づくりにいい効果をもたらしてくれることがわかりましたので、来年度も実施したいと考えています。ただ、年一回ではなく年二回上映する機会があれば、なお一層昭和映画に楽しむ市民を育てることが出来るのではないか、また、昭和映画だけでなく、館で映画上映を自主事業で取り組んでも面白いのかもしれません。

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