黒い画集 あるサラリーマンの証言

黒い画集 あるサラリーマンの証言

1960年 東宝
白黒 シネマスコープ モノラル 95分

解説

松本清張原作『黒い画集』の一篇「証言」を、橋本忍脚色、堀川弘通監督で映画化した作品。40代で中堅企業の課長となった平凡なサラリーマン・石野は、部下の女性と不倫の関係を続けている。女と会った帰り道、自宅の隣に住む保険外交員・杉山とすれちがう。この日向島で起こった殺人事件の容疑者として杉山が逮捕され、石野はアリバイ立証のため証言を求められるが、自分の地位や家庭を守るため、これを拒否する。難を逃れたかに思われたが、事件はそれでは終らなかった。石野の情事を知り脅迫してきた学生が殺され、事件直後その現場を訪れた石野は自らの無罪を証するため、すべてを語ることを余儀なくされる。多くの松本清張作品を脚色している橋本忍の脚本は本作でも冴えをみせ、何気ない日常生活の中に潜む陥穽に足をとられ、徐々に追い込まれていく恐怖を見事に描いている。この作品のヒットによって「黒い画集」はシリーズ化され、『黒い画集 ある遭難』『黒い画集 第二話 寒流』(ともに1961)が作られた。

スタッフ

原作
松本清張
脚本
橋本忍
監督
堀川弘通
製作
三輪礼二
撮影
中井朝一
照明
森弘充
録音
藤好昌生
下永尚
音楽
池野成
美術
村木忍

出演者

石野貞一郎
小林桂樹
梅谷千恵子
原知佐子
検事 岸本
平田昭彦
脅迫者 松崎
江原達怡
刑事 奥平
西村晃
石野の妻 邦子
中北千枝子
岡崎
三津田健
保険外交員 杉山
織田政雄
裁判官
佐々木孝丸
杉山の妻 みさえ
菅井きん
与太者 早川
小池朝雄
森下
小玉清(児玉清)