大誘拐 RAINBOW KIDS

大誘拐 RAINBOW KIDS

1991年 喜八プロ=ニチメン=フジエイト
カラー ビスタ モノラル 120分

解説

紀州一の山林王という大富豪の老女を誘拐した三人組の若者が、逆に老女に手玉をとられ、やがて老女と警察との全面対決に及ぶさまを、ユーモアとサスペンスたっぷりに描いた喜劇。三人組が決めた身代金があまりに安いと嘆いて、自ら100億円に釣り上げた老女は、世界の報道陣が注目する中、この「史上最大の誘拐事件」を緻密に演出してゆく。老女を演じたのは、戦前から新劇人として長いキャリアを積んだ北林谷栄。誘拐犯と老女の立場が逆転してしまう展開は、『喜劇・大誘拐』(1976、前田陽一監督)に想を得ているが、より事件を大仕掛けなものにし、航空撮影も駆使したダイナミックな演出を施している。日本推理作家協会賞を受賞(1979)した小説の映画化で、岡本監督の持ち味であるスピード感覚が活かされた作品であるが、戦争で子供たちを失った悔しさを老女の行動の背景に据えたことに、『日本のいちばん長い日』(1967)でも知られる戦中派監督の一貫した姿勢を見ることができる。「キネマ旬報」ベストテン第2位。

スタッフ

原作
天藤真
脚本・監督
岡本喜八
製作
岡本みね子
田中義巳
安藤甫
撮影
岸本正広
照明
佐藤幸次郎
録音
神保小四郎
音楽
佐藤勝
美術
西岡善信
加門良一

出演者

柳川とし子刀自
北林谷栄
県警本部長 井狩大五郎
緒形拳
戸並健次
風間トオル
秋葉正義
西川弘志
三宅平太
内田勝康
中村くら
樹木希林
柳川国二郎
神山繁
柳川可奈子
水野久美
柳川大作
岸部一徳
東京から赴任した警部補
嶋田久作
串田老人
天本英世