駅前旅館

駅前旅館

1958年 東京映画
カラー シネマスコープ
モノラル 109分

解説

「新潮」に掲載された井伏鱒二の小説を、戦前からのベテランであり、とりわけ文芸作品の映画化に定評のある豊田四郎監督がまとめた「駅前シリーズ」(1958~69)の第1作。「社長シリーズ」と並んで東宝の興行の大黒柱となった「駅前シリーズ」は、1969年の『駅前桟橋』まで計24本が製作された。内容は、東京上野駅前の旅館街を舞台にした風俗劇で、正義感に燃えて駅前の浄化運動に取り組む旅館の番頭に森繁久弥、ライバル旅館の番頭に伴淳三郎、近所の小料理屋の女主人には淡島千景という芸達者を配し、文学的な味わいよりはむしろ個性の強い俳優たちの存在感を前面に出している。森繁にとって、豊田監督は『夫婦善哉』(1955)、『猫と庄造と二人のをんな』(1956)、『珍品堂主人』(1960)から『恍惚の人』(1973)に至るまで、そのアクの強い演技をもっともよく引き出した監督であった。

スタッフ

原作
井伏鱒二
脚本
八住利雄
監督
豊田四郎
製作
佐藤一郎
撮影
安本淳
照明
石川緑郎
録音
渡会伸
音楽
團伊玖磨
美術
松山祟

出演者

生野次平
森繁久弥
小山欣一
フランキー堺
高沢
伴淳三郎
お辰
淡島千景
柊元三治
森川信
妻 お浜
草笛光子
於菊
淡路恵子
春木屋番頭
多々良純
相田先生
左卜全
客引のボス
山茶花究
山田紡績の先生
浪花千栄子