悪名

悪名

1961年 大映(京都)
カラー シネマスコープ
モノラル(濃淡型) 94分

解説

喧嘩は強いが情けには弱い、痛快無類の好男子、八尾の朝吉(勝新太郎)の活躍を描いた娯楽映画。威勢のいい河内弁と激しいアクションで話題を呼んだ。今東光の人気小説を大映京都撮影所のスタッフ・キャストが見事なチームワークで映画化している。監督の田中徳三、脚本の依田義賢、カメラの宮川一夫、美術の内藤昭、照明の岡本健一、録音の大谷巌らは、日本映画の巨匠として知られる溝口健二監督の諸作品を支えた一流のスタッフである。セット、照明、撮影のコンビネーション、画面の隅々まで行き届いたその技術力を堪能することができるだろう。撮影所という夢の工場が十分に機能していたことを知ることができる一篇でもある。モートルの貞を演じた田宮二郎と勝新太郎のコンビも絶妙で興行的にも大ヒット、本作以降シリーズ化されて大映では15本製作された。そのほとんどの脚本を手掛けた依田義賢によれば、物語はある時期からは原作を離れ、シナリオ作家の創作だったとのことである。

スタッフ

原作
今東光
脚色
依田義賢
監督
田中徳三
撮影
宮川一夫
照明
岡本健一
録音
大谷巌
音楽
鏑木創
美術
内藤昭

出演者

朝吉
勝新太郎
モートルの貞
田宮二郎
お絹
中村玉緒
琴糸
水谷良重
お千代
中田康子
シルクハットの子分
千葉敏郎
シルクハットの親分
永田靖
吉岡
山茶花究
おしげ
阿井美千子
お辰
倉田マユミ
お照
藤原礼子