復讐するは我にあり

復讐するは我にあり

1979年 松竹
カラー ビスタ モノラル 140分

解説

実際に起こった連続殺人事件をもとにしたノンフィクション小説の映画化。後に『楢山節考』(1983)や『うなぎ』(1997)でカンヌ映画祭パルムドール賞を受賞することになる今村昌平監督は、事件に関する綿密な調査に基づき、殺人と詐欺を繰り返して逃亡し続けた榎津巌(えのきずいわお)の足跡と女性遍歴を、冷酷なまでにリアリスティックなスタイルで表現した。原作者によると、題名は新約聖書から取られており、一般的には「悪人に対する復讐は神様が行う」という意味の言葉として知られている。本作では悪の限りを尽くした榎津の生き様をあえて肯定も否定もせずに描ききることで、日常を生きる私たちが普段抑圧している人間の不条理と混沌を照らし出すことに成功した。主演の緒方拳の演技はもとより、宿屋の女主人・ハル役の小川真由美や、榎津の妻・加津子役の倍賞美津子などの女優達の熱のこもった演技も高く評価され、「キネマ旬報」ベストテン1位受賞のほか、数々の賞を受賞した。

スタッフ

原作
佐木隆三
脚本
馬場当
監督
今村昌平
製作
井上和男
撮影
姫田真左久
照明
岩木保夫
録音
吉田庄太郎
音楽
池辺晋一郎
美術
佐谷晃能

出演者

榎津厳
緒形拳
榎津の父・鎮雄
三国連太郎
榎津の母・かよ
ミヤコ蝶々
榎津の妻・加津子
倍賞美津子
浅野ハル
小川真由美
浅野の母・ひさ乃
清川虹子
ハルの旦那
北村和夫
岡啓子
根岸とし江
河井警部
フランキー堺
河島弁護士[共平]
加藤嘉